礼節が人をつくる

備忘録、子育て、服、映画、学童野球、ジャイアンツ、日々の事

『ドライブ・マイ・カー』

久しぶりにTSUTAYAさんでレンタルしました。

話題の一本ですが中々積極的に観ようと思えませんでした。当然ながら大好きな『ドライブ』『ベイビードライバー』とは違うんでしょ?3時間位あるけど『ゴッド・ファーザー』や『プライベートライアン』レベルじゃないと辛いなぁと思っておりましたので。。
予告や前情報から静かな作品と感じてましたしどうも原作が村上春樹となるとめんどくさそうと勝手にアレルギーを出してました。


結果、観て良かったです。
冒頭の空巣に入る女子高生の話とか自分の中では村上春樹感があってやばいかもと思ったんですがずっと劇中では会話を丁寧にそして大切にしていて安易な回想がなく素晴らしかった。特に西島秀俊岡田将生の車内の会話はとにかく引き込まれました。
あとエンジン音の響きが良かったなー。

実生活と舞台の物語が重なる展開でしたがこの舞台を知ってるともっと深く理解できるのでしょうか。前半に出てきた「ゴドーを待ちながら」はかろうじて知っていましたが「ワーニャ」全く知りませんのでラスト付近の韓国手話の俳優さんの字幕で感動していた私は浅くしか受けとめてないのかなぁと。ラストの三浦透子の韓国の買物シーンは舞台の韓国公演で付いていったのかとおもいましたけど1人で?行ったんですよね?キャップを取り少し前向きな感じでドライブするんですけど舞台の台詞だと辛くても今の現状を真っ当するって話じゃなかったでしたっけ?私の理解力の無さが悲しい。。


ひっかかったシーン
・サンルーフからの煙草握って手を出 
す所。(お線香の表現?) ちょっと他のシーンと比べると浮いているような。ワンピース思い出しちゃいました。
三浦透子が車の運転うまいとされてますが駐車を見せる場面はほぼ頭から突っ込んでいます。バックで停めないと、出る時のモタモタ感は嫌じゃないでしょうか?※岡田が画面の外で喧嘩してる駐車場と警察署ではきちんとバックで停めているんですけど韓国人夫妻の家では出る時後ろを夫妻に見てもらってるし。(完全な言い掛かりです。すみません。)
・北海道で亡き母に三浦透子が花を供えるというか投げているんですが瓦礫になった家に届いていなかったのがむずむずしました(完全な言い掛かりです。すみません。)


長くてちょっと辛かったですけど良質な一本でした。アカデミー賞何かしら取れると良いな。



十年近くやめている煙草が吸いたくなりました。
この映画を観て思ったのはやっぱり電子タバコと紙煙草だと圧倒的に後者の所作のほうが画になりますね。