礼節が人をつくる

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『ウインド・リバー』

鑑賞後直ぐにBlu-rayを購入した「ボーダーライン」の脚本家の監督作という事で大変興味のあったのですが、公開時期が次男が生まれて間もない時でしたのでスルーした「ウインド・リバー」を観ました。


被害者である女性の死因を伏線にして、最後に犯人に同じ目にあわせますが、只のカタルシスだけではなく被害女性が如何に勇敢であったかを犯人だけではなく我々観る側にも思い知らせたんだなぁと。


エリザベス・オルセンも只の間抜けなヒよっ子という訳ではなく、正義感は最初からぶれていないし、被害者女性も私の中で途中まで尻軽女のイメージが出来上がってましたが、そんなことは無くラストで尊厳を取り戻した感じを受けます。

ネイティブアメリカンの辛い現状だけではなく女性に対する敬意も描いているような。


いくつか気になった点としてジェレミー・レナーのキャラ(雪の中でのプロフェッショナル感と何か抱えてる感に反する生い立ちペラペラ喋り過ぎ感)とジェレミー・レナーの娘の事件の解明無しの件と息子と妻がちょっと空気な件が挙げられます。


それでも吹雪ではなくしっかり晴れた美しい大自然が犯人を処刑する「殺り口」が斬新でしたし、
ジェレミー・レナーの左構えのスナイピングは格好良かった。